映画『ノルウェイの森』~生と死の狭間を、行き来する 恋~

3月の三連休には、小説と大河ドラマと映画を、がっつり堪能しました。

その時の1本が、ずっと前から気になっていた映画『ノルウェイの森』。監督・脚本:トラン・アン・ユン、原作:村上春樹

何を隠そう、僕は高校生の時から村上春樹小説のファンなのです。(但し、巷で「ハルキスト」と呼ばれる人達ほど過激ではない。)

※トップ画:映画『ノルウェイの森』公式サイトより

 

映画『ノルウェイの森』

内容紹介

深く愛すること。
強く生きること。

【STORY】
高校時代に親友・キズキを自殺で喪ったワタナベは、過去を断ち切るかのように上京し、孤独な大学生活を送っていた。
ある日ワタナベは、キズキの恋人だった直子と東京で偶然再会する。
二人は大切な人を失くした者同士で静かに寄り添うようになり、ついに直子の二十歳の誕生日に一夜を共にするが、その直後に直子はワタナベの前から消えてしまう。
一方ワタナベは大学で瑞々しい魅力を放つ緑と出会い、直子とは対照的な彼女に惹かれていく。やがて直子から短い手紙が届き、ワタナベは直子に会うために山奥の療養所まで訪ねるのだったが・・・・・・。

【キャスト】
監督・脚本・・・トラン・アン・ユン
キャスト・・・松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、高良健吾

 

原作小説『ノルウェイの森』が刊行されたのは1987年。(どーでもよいことだが、うし江ととん平もその年に誕生。)高校の時に図書館で借りて1回読み、大学の時に購入してもう1回、そして社会人になって再び購入して更にもう1回読んだことを覚えています。(そしてその後、うし江にプレゼントする。)

小説をそれほど読んでいて、なぜこれまで映画『ノルウェイの森』には手を付けなかったのか?

 

 

…「実写化映画はロクでもない」という、偏見があったのかもしれない。。。

 

個人的に、村上春樹小説の醍醐味のひとつは、主人公の途方もない絶望感を疑似体験できることだと思っている。

(暗いヤツだと思われるかもしれないが。)

『ノルウェイの森』はその最たる作品のひとつ。あと、『国境の南、太陽の西』とかね。

そんな自分なりの価値観に照らして鑑賞した、

映画『ノルウェイの森』は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

すごかった。良かったよ。

びびりました。

あの世界観を壊さず、原作が忠実に、映像化されていた(と思う)。ばっちり、主人公の絶望感が伝わってきた。

zetsubou

予告映像より

 

登場人物のセリフも、小説そのまま。
ワタナベ君も直子もミドリも永沢さんも、文句なしである。

 

映画作品の時間制限があって、小説から端折っているシーンもいくつかあるのが口惜しかった。(森のくまさんの話とか)しかし、あれ以上詰め込むのはさすがに難しそうだ。小説と映画、セットで楽しむことをオススメしたい。

 

映画ならではの凄味は、「音楽」にアリ。

戸惑いが、苦悩が、絶望が、愛が、 音楽によって鮮明になり重みを増す。
うし江も僕も、映像以上に音楽が印象に残っている。

見る人の心を駆り立てるような、何かが迫りくるような・・・そんな感じ。

一部ご紹介しましょう。

時の洗礼を受けていないものを読むな
ジョニー・グリーンウッド
サウンドトラック
¥200

永沢さんのあの名言を冠するサウンド。
この名言を聞いて、大学時代「時の洗礼」を受けた小説ばかりを読もうとしたことがある(そして、諦めた)

もう少し自分のこと、きちんとしたいの
ジョニー・グリーンウッド
サウンドトラック
¥200

音楽が映画の記憶と直結して、フラッシュバックする…

そして、主題歌『ノルウェイの森』byビートルズ。

 

ラスト(終わり方)のこと

小説を読んでいた頃、『ノルウェイの森』のラストについては、いつも何かひっかかるような気持があった。何回読んでも、うまくイメージできなかったのだ。

それが今回、映画を見て補完されたような気がする。

長年のしこりがとれた。
そして、なんか、ほっとしました。

 

小説も映画も、是非ご自身の目でお確かめあれ。

本日は以上。

EPIC!

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