オリンパス「階調オート」機能を使うか否か…「階調標準」と風景撮り比べした感想

先日、「ハイライト&シャドウコントロールを使っていい感じに夕景が撮れた」という投稿をしたが、

夕焼け・夕景の撮影にハイライト&シャドウコントロールを使う(マイクロフォーサーズ)

2019.10.15

同じようなシチュエーションで「階調オート」機能を使うのはどうだろうか?

購入当初からこの機能を食わず嫌いしてて、というのもオリンパスの「階調オート」機能を使うと画質が悪くなるという前情報を得ていたからだ。確か、価格.comの掲示板でこの議論が盛り上がっていたはず。

しかし最近俺が参考にしているブログで、「晴天時は階調オート」とそのメリットが評価されている記事も目にした。

これは実際に使ってみらんと分からんね、と考えを改め、いつものように実験・練習することにした。

※掲載している写真は全て長辺1200ピクセルに圧縮
※パソコンで見た方が分かりやすい

夕焼けで階調オート

ハイライト部である夕焼け空とシャドウ部であるその下の風景が、肉眼に近いように再現できるかどうかお試し。

① 階調標準/シャドウ+7/F2.8

こちらが「階調標準」(階調オート無し)
ハイライト&シャドウコントロールによりシャドウ部を+7の最大値で持ち上げているにも関わらず、夕焼けに露出を合わせればシャドウ部はほとんどが真っ暗… 相変わらず、ダイナミックレンジはハンドリングが難しい

そして次に、上記の設定に「階調オート」を加える

② 階調オート/シャドウ+7/F3.2

おお、かなりシャドウ部が持ち上がった! 
階調オートをONにしたのと、少し絞った以外は撮影条件は変えてない。絞ったのに、全体的にはさっきより明るく仕上がっている

しかし、何となく無理矢理感が否めない(笑)

それにおそらく、シャドウノイズもとんでもないことになっているはず。俺はノイズの見方がよくわからないのだけど、拡大しなくてもなんかザラついてる気が…

そこで最後に、ハイライト&シャドウコントロールを切って、「階調オート」機能のみで撮影。

③ 階調オート/F3.5

①に戻った感があるが、①よりも若干だけシャドウ部が明るく景色の輪郭が把握できる。ということは、ハイライト&シャドウコントロールの最大値(+7)以上に「階調オート」はシャドウ部を持ち上げてくれるということか? 

以上。この日の練習で「階調オート」の有用性に得心いったわけじゃないが、「カメラが適正なハイライト&シャドウコントロールをオートでやってくれる」「手間いらず」くらいの理解をした。

それにしても、やっぱり夕焼け撮影は難しいな…

晴天時の階調オート

次は晴天時に「階調オート」。埼玉へお出かけした日の写真。

東京・中野から埼玉へ下道ドライブ~あさひ山展望公園から夜景を見る

2019.10.13

(どちらの写真も車のナンバーが写らないようにトリミングしている)練習しながら「今日はなんか調子いい!」と思っていたけど、

前回練習した時の「階調オート」設定がリセットされていなかっただけだった(笑)

でも、それに気付かずに 「調子がいい」と錯覚したということはポイント高い。 ここで俺は「階調オートアリだな!」という考えに至った。手間いらずで肉眼に近い絵を写してくれる。

ちなみにここで、同条件で「階調オート」と「階調標準」 を撮り比べしたので、そちらも並べておく。画面下がほとんどトリミングされているのでハイライト部が多くやや分かりにくいが、やはり「階調オート」の方がバランスがいいと思う。

曇天時の階調オート

この日の「階調オート」撮影で、重大な気づきがあった。

曇天、と言っても日差しは結構強い。雲は多いが、晴れ間がのぞいている部分もある。 なんかこういう天候での撮影が、いちばん難しい気がする今日この頃…

被写体で写真の明るさを適正に合わせようとすると空が白飛びしてしまうし、だからと言って空が白飛びしないように設定すると、被写体が暗くなる。

だからこういう時こそ「階調オート」の出番だろうと、盲目的にこの日は途中からほとんど「階調オート」で撮影していたのだ。

① 階調オート

だがしかし、である。

後で写真を見返していて、「階調オート」機能が明らかに写りに影響を与えていることを発見してしまったのだ。

階調オートの弊害?

偶然同じ構図で「階調オート」から「階調標準」に戻してハイライト&シャドウコントロールで撮影した写真が1枚だけあった。それによって「階調オート」機能の弊害? が実感伴って明らかになってしまった。次の写真。

② 階調標準/ハイライト-6/シャドウ+5

2枚を並べてみるとよく分かる。特に写真右側のイチョウ並木の写りに注目

明らかにデティールの描写に差が生じているのだ。「階調オート」では破たん… と言うほどじゃないが、ところどころで線が太くなって箇所によっては黒くつぶれてるみたいに見える? それによってよく言えばメリハリがついて遠近感が強調されているような気はするものの、「階調標準」の写りの繊細さは間違いなく損なわれている。

おお… 写真の神よ!! アナタはまたワタシを道に迷わせるのか!!!!!

「階調オート」機能を使うべきか否か…

晴天時にいい写真が撮れたので、「階調オート」はハイライト&シャドウコントロールをカメラ側がうまいこと勝手に判断してくれる便利機能だからどんどん使うべきだと思ったが、どうやら認識が甘かった。
条件によっては、「階調オート」と「階調標準」の両者の仕上がりには、看過できないほどの差異が生じてしまう。

とはいえ「階調オート」機能は便利、というのも事実。今回の一連の内容を踏まえて、いったんは次のように考えることにした。

例えば、晴天時の子どもの撮影は「階調オート」。咄嗟の良い表情を写すためには撮影のスピードが重要だから、「階調標準」でいちいちハイライト&シャドウコントロールなんてやってられない。
それと、シンプルな現代アートや建築物など、被写体のデティールをさほど気にしなくていい場合も「階調オート」に任せてよいと思った。

しかし、今回例に上げたイチョウ並木のグラデーションのように、繊細な描写が求められる場合は「階調標準」でハイライト&シャドウコントロールを丁寧に行いたい。何なら、風景が主題の写真では極力「階調オート」は使わない方が無難だと思った。

それと、「階調オート」を使わないことにこだわるならやっぱりレタッチ(後処理)の技術が必要なのかな…  ダイナミックレンジ問題は根が深い……

それともオリンパスの上位機種「E-M1」や、APS-Cやフルサイズといった他社のセンサーサイズなら、もっと簡単にこれを解決できるのか!? と、早くも別の一眼カメラに目移りしちゃう…

ダメダメ、E-M5 MarkⅡをちゃんと使いこなすんだ!!!奮

ゆるぎないものひとつ
B’z
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